シートベルト・チャイルドシートの正しい着用

シートベルトの正しい着用方法

シートベルトは正しく着用しなければ、正しく機能しません。下記イラストを参考に、正しい方法で着用しましょう。

  1. 3点式では首にベルトがかからず、たるまないように
  2. ベルトがねじれず、平面で体につける
  3. 腰部分は、硬い骨盤にしっかりかかるように
  4. バックルは確実に差し込む
  5. シートは倒しすぎないように、正しい姿勢になるように

妊娠中の女性も適切にシートベルトを着用することで、母体や胎児の安全を守ることができます。着用する際は、医師とも相談して正しく着用しましょう。

チャイルドシートの選ぶ基準と正しい使用方法

チャイルドシートは多くの種類が販売されていて「どれを選んでよいか迷う」という声を聞くことがありますが、選ぶ際は以下のポイントを参考にしてください。

1正しい基準によって製造されたもの チャイルドシートの基準

日本においてチャイルドシートとして認められているためには、国土交通省の安全基準に適合したものであることが求められており、その基準に適合したものには型式指定マークが貼付されています。
現在、日本の安全基準にはEマークの国際基準が採用されていますので、チャイルドシートを選ぶ際は、必ずEマークがあるものを選びましょう。

Eの横の数字は認可国番号で、日本は43番になっています。43以外の数字は別の国で認可を受けたことになりますが、どの国でも同じ国際基準で検査されていますので安心です。

Eマーク

この国際基準について少し詳しく見ていきます。それまで日本は独自基準で行っていましたが、平成18年3月より国際基準(UN R44)に改正されたのち、平成26年1月にはより安全性を向上させるため側面衝突試験等を追加した国際基準(UN R129)に改正されています。

「UN R44」に準ずる改正の概要

  • チャイルドシートの不適正な使用が多い現状を踏まえて、簡単・確実に固定できるISOFIXチャイルドシートについて基準化
  • ISOFIXチャイルドシートの導入に併せて、車両側(座席にある取付具、及び取付位置の表示など)の規定を新設
  • 車両側に「エアバッグのある座席への後向き取付け禁止」「取扱説明書の参照」を警告するラベル貼付けを義務付け
  • 後ろ向きで使用するチャイルドシートの本体(幼児の頭部を支える部位周辺)に「エアバッグのある座席への後向き取付け禁止」を警告するラベル貼付けを義務付け
  • 型式指定マーク(チャイルドシートが技術基準を満たすことを示すもの)が「自マーク」から「Eマーク」に改正

<ISOFIX方式による固定>

<車両側の取付位置の表示例>

<後ろ向き取付禁止の表示例>

「UN R129」に準ずる改正の概要

  • 従来、前面及び後面からの衝突安全性を基準として定めていたが、側面からの衝突安全性を追加
  • 衝突試験で使用するダミーをより人体忠実度の高いものに変更
  • 前向き・後ろ向き兼用型チャイルドシートは、本体に月齢15ヶ月以下は後向き使用を示すラベルの貼付を義務化
  • トップテザー又はサポートレッグを装備したISOFIXチャイルドシートをユニバーサル(汎用)タイプとする(従来は準汎用とされた、サポートレッグ等追加の固定具を装備するISOFIX製品も汎用タイプとして認める)
  • ユニバーサル(汎用)の学童用ブースターシートに背もたれの装備を義務付けとし、ISOFIXでの取付けも可能とする
  • UN R129に適合したISOFIXの汎用(ユニバーサル)のチャイルドシートを「i-Size」チャイルドシートと規定し、従来のISOFIX製品と見分けられるようにする

<側面衝突を模擬した試験>

<トップテザーとサポートレッグの例>

<後ろ向き取付禁止の表示例>

<i-Sizeの表示>

未認証チャイルドシートの危険

インターネット通販により、安全基準に適合しないチャイルドシートが少なからず販売しています(現在、各販売サイトでは安全証明書の提出を義務付けるなど未認証商品販売対策を取っています)。そのようなチャイルドシートは必要な安全性が不足しているため、事故発生時にはベルトが壊れて投げ出されるなどの危険性があります。

出典 国土交通省

POINT 1

Eマークは「UN R44」または「UN R129」の基準をクリアした製品にのみ付けられます。選ぶ際は、必ずEマークが付いているものを選びましょう

2使用するお子様にあったもの チャイルドシートの種類

チャイルドシートは、体重や身長を目安に「乳児用」・「幼児用」・「学童用」があり、また、複数のタイプを兼用するものもあります。そのため、乗せる子どもの体格に適したチャイルドシートを使用するよう、成長に合わせて正しく使い分けしましょう。

  • 乳児用
  • 幼児用
  • 学童用
  • 重量区分及び年齢目安

    UN R44

    グループ0 (G0) : 10kg未満
    グループ0+(G0+) : 13kg未満
    新生児から概ね1歳まで使用(首がすわるまで)

    UN R129

    身長40cm~85cm

    ※機種によって異なる場合があります。

    特徴

    • 乳児は背面で広く衝撃を受け止めるため後ろ向きにする。なお、角度は快適性の0°と安全性の90°の間である45°を目安とする
    • 後ろ向きだけでなく、横向きのベットタイプもある

    画像提供 一般社団法人 日本自動車部品工業会

  • 重量区分及び年齢目安

    UN R44

    グループ1 (GⅠ) : 9kg~18kg
    概ね1歳(首がすわったら)から4歳まで使用

    UN R129

    月齢15ヶ月以上かつ身長76cm~105cm

    ※機種によって異なる場合があります。

    特徴

    • 乳児では後ろ向きだったが、幼児対象から前向きとなる

    画像提供 一般社団法人 日本自動車部品工業会

  • 重量区分及び年齢目安

    UN R44

    グループ2 (GⅡ) : 15kg~25kg
    グループ3 (GⅢ) : 22kg~36kg
    概ね4歳から10歳まで使用

    UN R129

    背もたれ付き学童用シート→ 身長100cm~150cm

    背もたれのない学童用シート→ 身長125cm~150cm

    ※機種によって異なる場合があります。

    ※学童用シートにISO-FIX取付装置が装備されている製品は、自動車の3点式シートベルトと併用して使用します。

    特徴

    • チャイルドシートの法的な使用義務は6歳未満となっているが、シートベルトが体格に合って正しく着用できるまでは、事故時にシートベルトが首や腹部に食い込み危険であり、安全のためには学童用(ジュニアシート)の使用が望ましい
    • ハイバックタイプ(背もたれ付き)、ブースタータイプ(背もたれのない座面のみのタイプ)がメイン、近年は携帯性の高いタイプも販売されている

    画像提供 一般社団法人 日本自動車部品工業会

  • 乳幼児兼用
  • 幼児学童兼用
  • 乳児・幼児・学童兼用

乳児用と幼児用を兼用し長く使用できるチャイルドシート

  • 乳児用では後ろ向きに使用し、幼児期になれば前向きに変えられる

画像提供 一般社団法人 日本自動車部品工業会

幼児用と学童用を兼用し長く使用できるチャイルドシート

  • 成長に合わせてヘッドレストの位置などを調整でき、幼児期ではチャイルドシートのハーネスを使用するが、学童期になるとシートベルトを使用するものが多くある

画像提供 一般社団法人 日本自動車部品工業会

乳児用から学童用までを1台でカバーでき、長く使用できるチャイルドシート

  • 乳児期には後ろ向きで使用し、幼児期・学童期は前向きにしたうえでヘッドレストの位置などを調整して使用できる

画像提供 一般社団法人 日本自動車部品工業会

チャイルドシートには、乳児用、幼児用、学童用、乳幼児兼用、幼児学童兼用タイプの他、乳児から学童まで使用できるものもあります。チャイルドシートは、新生児からシートベルトが着用できるまでの期間必要になります。各タイプを個別に用意するか、または乳幼児兼用+学童用、乳児用+幼児学童兼用などいろいろなパターンがありますので、家族構成や乗せ降ろしの使い勝手、自動車の利用頻度、チャイルドシート1台当たりの使用期間などを考慮して選びましょう。

POINT 2

チャイルドシートは乗せる子どもの体格に適したものを第一に、次に今後の使用スケジュールも踏まえて選びましょう

3使いやすさ チャイルドシートの方式

POINT 3

チャイルドシートは固定方式により取り付け方が異なりますので、自分でしっかり取り付けられる固定方式を第一に、使い勝手を踏まえて選びましょう

4正しく取り付けられるもの チャイルドシートと自動車の適正

チャイルドシートだけではなく、自動車の座席やシートベルトなども国際基準に則って製造されています。そのため、基準を合わせることでチャイルドシートは多くの自動車に取付ができますが、全ての自動車の座席に取り付けられるわけではありません。自動車の座席がいつの基準により製作されているか、また座席の形状や床面の強度はどうかによって取り付けができないチャイルドシートと自動車の組み合わせがあります。

国内自動車メーカーは、自動車の各座席に搭載できるチャイルドシートを固定方式や基準別に取扱説明書に記載していますので、どの座席にどのチャイルドシートが適合するか購入する際に必ず確認しましょう。

また、国内チャイルドシートメーカーも自動車メーカー、車種、座席毎に自社チャイルドシートが適合しているか調査した取付確認車種リストを公表しています。店舗のチャイルドシート販売コーナーや各チャイルドシートメーカーサイトで確認することができますので、こちらでも適合するか確認しましょう。

一般社団法人日本自動車部品工業会の「チャイルドシート」会員企業のうち了承を得たチャイルドシートメーカーを記載

POINT 4

チャイルドシートと自動車の適合がされているか、自動車の説明書や取付確認車種リストで必ず確認しましょう

5安全性 アセスメントの評価

ポイント1で取り上げたEマークが付いているチャイルドシートは、基準上の安全性があります。
国土交通省では、チャイルドシートのアセスメントにより信頼できる安全性能評価を公表し、ユーザーがより安全な製品を選びやすい環境を整える取り組みを行っています。アセスメントでは、売れ筋のものを中心にチャイルドシートを評価し、その結果を国土交通省・NASVAホームページやパンフレットを用いて公表しています。

POINT 5

より安全なチャイルドシートを選ぶためには、アセスメントも参考にしましょう

まとめ

ポイント1~5を参考に、基準に則り、子どもの年齢や体格に合い、使いやすく、自動車に正しく取り付けられ、より安全性の高いチャイルドシートを選びましょう

6取扱説明書に従って使用 チャイルドシートの正しい使用方法

安全性の高いチャイルドシートを選ぶことができても、自動車にしっかり取り付けなくては意味がありません。せっかくチャイルドシートがあっても座席に乗せるだけにしてしまったり、取り付け方を誤ったりすると、交通事故発生時にチャイルドシート本来の機能が発揮できず、正しく使用していれば防げたケガを負ってしまう可能性が高くなります。

チャイルドシートは正しく使用しましょう

  • 自動車に取り付ける前に自動車・チャイルドシートの取扱説明書を読み、正しく使用しましょう
  • チャイルドシートは基本的に後席で使用しましょう。特に助手席にエアバッグが搭載されている自動車では、後ろ向きチャイルドシートは危険ですので絶対使用しないでください。また、前向きチャイルドシートをやむを得ず助手席で使用する場合は、座席をできるだけ後ろに下げましょう。

チャイルドシートのミスユース

警察庁と日本自動車連盟は、チャイルドシート使用状況調査の他に、正しく車両に取り付けられているか(ミスユース)及び正しく座らせているか(しっかり着座)についても全国調査を行っています。